オバマ米大統領が検討している「核兵器の先制不使用政策」に関して、
安倍首相が、米太平洋軍司令官に対して反対姿勢を示したと
米ワシントン・ポスト紙が報じたそうだ。
なんで米国メディアから伝わってくるんだ。
はっきり日本国内のメディアを通して反対してみろよ!
このオバマ大統領の政策転換には、外務省幹部も、
「もし米政権が核の先制不使用を宣言すれば、日本を守る米国の
拡大抑止は成立しなくなる。あり得ない話だ」と強く反発している。
核兵器を使わないなんて、『あり得ない話』。
日本は脳髄に至るまでそうはっきりと自覚しているのだ。
日本だけではない。おなじく米国の「核の傘」に入っている韓国、
そして核保有国である英国やフランスも反対している。
結局、現状の人類には、核兵器から離れることも、無視することも
できないのだ。
今年5月のオバマ大統領広島訪問の際、安倍首相はスピーチの
なかでこんなことを言っていた。
決意を新たにする。『核なき世界』を信じてやまない世界中の人々に、
大きな『希望』を与えてくれました」
いかに困難なものであろうとも、絶え間なく、努力を積み重ねていく
ことが、今を生きる私たちの責任であります」 ハーッ、「美辞麗句」の教科書みたいな文言だね。
しかし、舌の根も乾かぬうちに、こう言いだしたわけだ。
「米国の核兵器がなくなったら、北朝鮮がなにをするかわからない。
核なき世界なんかありえない、日本は米国の核兵器に守られるべき!
核兵器廃絶反対!」
あれだけオバマ様礼讃報道に終始したメディアも、
この明かな異常さにはだんまりしているか、ちらっと小さく伝える程度。
結局、美辞麗句に一時的にうっとりして、高揚したい日本国民の感情
にのっかるだけで、報道なんてする気概がないんだな。